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冬休み、愛用のギターとともにバイク旅行に出かけた大学生の草津拓也(くさつ たくや)は、とある田舎町「ゆのはな町」を通り過ぎようとした時、飛び出して来た猫を避けようとして、道ばたの古びた小さい祠にバイクごと突っ込み、気絶してしまった。
激しい痛みとともに気がつく拓也。バイクは大破し、その部品らしきものが身体に突き刺さり大量出血。死はまぬがれないと思っていた時、倒れている自分を中空に浮かんで見下ろす、変わった衣装をまとった小さな少女に気づく。
その少女は、この土地の守り神「ゆのは」と名乗り、神の力を使って拓也の身体を修復、治療することができると言う。
命を救ってもらい、また壊した祠の修理代として、ゆのはから多額の現金を要求される拓也。払えなければ拓也の身体は修復がキャンセルされてバラバラに、そして祠が修理されなければ、ゆのはの神力が暴走し、ゆのはな町はこの冬の間に深い雪に埋もれ、滅びてしまうという。
ほとんど脅迫のような形でゆのはに要求された金額を稼ぐため、拓也はゆのはな町で銭湯「華の湯」を経営する伊東家に居候させてもらいながら、商店街の店でアルバイトに精を出すことになる。個性的で心優しき人々が住まう、ゆのはな町で……。(引用)