SnapCrab_忘却執事と恋するお嬢様の回想録_2019-5-12_12-40-5_No-00

メーカー campus


簡単な感想

結論から言えば総合的に平凡な作品の一言に尽きる。王道を往く作品だったが故に、展開が読めやすかったので読後はまぁこんなもんかと。

今作の原画担当のるび様が描いたキャラがドはまりしてた。お嬢様ヒロイン雛乃が持つ優雅さがとても際立っていた部分が良かった。

シナリオに関しては王道が故、ラストが付けたし感が強かったけど今作の雛乃が束縛された自由という檻から抜け出す流れは筋が通っていたので、安直と言えど悪くは無かった。只メインシナリオは圧倒的にボリューム不足だった。まぁロープラだから仕方は無いけど

後、いい加減背景の使いまわしがくどくなってる印象を受ける。Campusということで一括りにして世界観の共通を強調してるとは思うけど、せめて学園以外は背景を変えるなどの配慮はしてほしかった。


ヒロイン紹介


千鳥 雛乃

SnapCrab_忘却執事と恋するお嬢様の回想録_2019-5-12_20-9-11_No-00

守護りたくなるヒロイン、幼馴染かつ主人公同様生死を彷徨う程の病気を患うという読者にとって刺さりそうな要素を惜しげもなく使い込む部分が伝わってきたけど、今作はそれがアクセントになってる印象が残った。

困難な手術を乗り越えて長年の時を得て再会を果たし、お嬢様と執事の関係で幸せを享受している二人を見ると陳腐なシナリオとはいえ心にグッとこみあげるものがあった。

只ね...展開としては先述した通り王道過ぎる。ラスト付近の政略結婚破棄する流れは余りにもあっさりしすぎてなんの捻りもない。一枚目の遺言書には分家の許婚をしなければ千鳥一族の財産は分家に渡るっていう事には展開としては申し分ないけど、2枚目の内容がね....「一枚目の遺言は一切無効とする」。いくら雛乃の事を想っては言えどこの展開は雑ではなかろうか....途中でライターが投げてしまった感が垣間見えたのが残念だった。